モロッコでの日常

2020年 コロナ禍でのラマダンが始まります!

こんにちは。ラザーンです。

2019年12月にイスラム教徒に改宗し、初めてのラマダンがスタートします。

今回は、ラマダンについて気を付けることと楽しみ方についてご紹介します。

ラマダンとは?

ラマダンとは、ヒジュラ暦で9月を意味し、コーランが預言者ムハンマドに啓示された「聖なる月」を意味します。
この月において、ムスリムは日の出から日没にかけて、一切の飲食を断つことにより、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育むことを重視します。また共に苦しい体験を分かち合うことで、ムスリム同士の連帯感を強め、多くの寄付や施しが行われます。断食中は、飲食を断つだけではなく、喧嘩や悪口や闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や飲酒・性交渉などの欲も断つことにより、自身を清めてイスラム教の信仰心を強めます。

日本は2020年4月23日からスタートし、モロッコは2日遅れて25日から。

それも月が確認できたらスタートです。

ラマダンは馴染みがない人からすると、日中の断食をして辛そうだと感じますが、イスラム教徒にとっては世界中のムスリムと兄弟姉妹であるという意識下で、信仰心を高めるお祭りのような期間です。

イスラム教徒にとって、きっとラマダンが一年の中で一番楽しい時期なのではないでしょうか。

特にモロッコでは、仕事はほどほど、ラマダンが一番!という雰囲気を感じます。

私が2015年に初めてモロッコへ訪れたときもすぐにラマダンが始まり体験しました。

ラマダン中に気を付けること

・ 飲食店が休業のところが多い
・ 日没の食事の時間は街に人がいない(タクシーがつかまらない)
・ ムスリムの前での飲食・喫煙・飲酒は控える
・ お腹が空いていてイライラしている人が多いのでそういった人には近づかない

ラマダンの期間はだいたい1ヶ月間あるのですが、日中カフェやレストランは開いておらず、観光客や外国人にとってはとても残念な期間になってしまいます。

そして、日が沈んでその日初めてとる朝食のとき、街は誰もいなくなります。笑

そのタイミングでタクシーは捕まりません!これはいつもすぐに忘れてしまうので本当に苦労しました。日没一時間は動かないようにしましょう。

いろいろと驚いたり戸惑うこともあるラマダンですが、中でも一番驚いことは、夜中の0時を過ぎても公園で子供達が遊んでいること。

ラマダンの夕食はだいたい深夜2時〜3時ぐらいにとるため、0時はまだ遊んで良い時間なんですね。笑

治安の心配をしていましたが、モロッコ人いわく、ラマダンの期間は夜中出歩いても危なくないよと言っていました。

しかし、昨今、ISの影響で、ラマダン時期にテロが計画されることもあるという噂はあります。慣れない外国人は普段以上に気を張っておかなければいけないと私は思います。

ラマダンを楽しむ

今回ご縁があってイスラム教徒になりましたので、なんとか楽しくラマダンを過ごしたいと思っています。

楽しく過ごすポイントをピックアップ。

・ ラマダン開始のご挨拶を家族や友人とする
・ モロッコ料理を楽しむ
・ 罪悪感と戦いながら夜中も食べる
・ 施しをする

ラマダンが始まるとき、日本で言う「あけましておめでとう」という挨拶のようなものがあります。

主に2つあり、それぞれの意味は、

ラマダン カリーム → 恵み多いラマダンの月おめでとう!

ラマダン ムバラク → 良いラマダンを!

イスラム教徒同士でSNSではグリーティングカードのような画像を送り合ったりします。

コロナ禍でいつもと違うラマダン

現在新型コロナの影響で外出制限がかかっています。ラマダンの期間中、19時〜5時の間は外出許可証を持っていても外出禁止となりました。

本来は家族や親戚と集まってわいわい夜中のディナーを楽しむラマダンですが、今回はそれが叶わず、モスクへの礼拝もできません。

ただただ、STAY HOME...。

今までのSTAY HOME中は、正直食べることが唯一の楽しみでした。。

日中食べずに家にじっといるのはそれはそれで新たな修行かもしれません。

今から不安ですが、楽しむことを忘れずにラマダンを過ごしたいと思います。

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