
海外旅行をするとき、まず頭に入れておきたいのがチップ事情。
日本にはない文化のため、どのように対応すればよいか不安ですよね。
これからモロッコ旅行を予定されている方に向けて、チップ事情について紹介します。
目次
モロッコはチップ制度の国?
モロッコでチップ制度はあるかどうかという問いの答えは「ある」なのですが、アメリカなどの国のチップと少し感覚が違うように感じます。
アメリカなどでは、飲食店などで10〜20%をチップとして支払うのが当たり前の風潮がありますが、モロッコの場合はもっと気持ちが入ったお心づけの感覚があるように思います。本当にサービスが良いと思えたら渡す、また、イスラムの考えから、収入がなくて厳しい人は無理して払う必要はありません。
モロッコでチップはどういうときに支払う?
モロッコでチップを払うシーンは以下が挙げられます。
- レストランやカフェを利用したとき
- ホテルのポーター
- 飲食店のトイレやサービスエリアでのトイレ
- 荷物運び
- 運転手
- 何か手伝ってもらったとき
払い方は直接手渡しです。
モロッコのチップの相場はいくら?
モロッコのチップの相場について、例を用いながら説明します。
レストランやカフェの利用時
レストランはレベルによってチップの相場が異なります。
1人あたりの費用 | チップ目安 |
50dh以下 | 2〜3dh |
50dh〜100dh | 10% |
100dh以上 | 10〜20% |
ホテルのポーター
ホテルのレベル、荷物の個数などによっても異なりますが、5〜10dh程度が目安です。
トイレ
大きめの飲食店では、トイレに清掃の女性がいます。またはチップ用の小皿が置かれている場合もあります。1〜2dhを目安に渡します。
荷物運び
荷物運びは距離や階段の有無、荷物の量で異なりますが、10〜20dh程度が目安です。
手伝ってもらったとき
何か半日〜1日手伝ってもらった場合などのお礼チップは、100dh〜が目安です。
通訳、運転などが挙げられます。
※ビジネス料金ではありません。
チップに関しての注意事項
いくつかチップに関しての注意があります。
カフェやレストランでは担当してくれた人にチップを渡す
お会計がレジと担当者がわかれているところがあります。その場合、レジでは料金を支払い、担当ウェイターには自ら捕まえてチップを渡します。
チップをくれと自ら言ってくる人には注意
通常、自らチップをねだることはありません。たいてい自らチップをくれと言ってくる人は、悪質な観光客目当ての人です。
よくあるのは、フェズの旧市街で、無料で道案内すると言って声をかけてくる子供です。
無料といっても、案内後にチップをくれと言ってきます。
仮に道に迷っても、観光地で声をかけてくる人には近づかない方がベターです。
お店の人などに聞きましょう。
喜捨(施し)について
道を歩いていると、お金を恵んでくれと声をかけられることがあるかもしれません。
あげてもあげなくてもどちらでもいいのですが、一般的にあげる際は2dh〜5dh程度が目安です。
たまにお金ではなくて、「油を買ってくれないか」「パンを買ってくれないか」といったお願いを受けることがあります。そのときは近くの店で買って渡します。
サービスを受けたわけではないので、チップではありませんが、モロッコでは喜捨はよく行われています。
まとめ
以上、モロッコのチップ事情について紹介しました。
日本にない文化のため、なかなかチップを渡すことに慣れずに抵抗がある人も多いかもしれません。
相場よりも高い金額を渡してしまうと、「あの人は金持ちだ」という情報が広まって、スリにあったり、もっと悪質な商売人が寄ってくることも考えられます。
本記事の相場を目安にチップを渡してみてください。